講師:中辻 博 先生(京都大学名誉教授、認定NPO法人量子化学研究協会研究所長)研究所HP
担当:神原 龍冬(北海道大学 D1)
担当連絡先:sec1(at)ymsa.jp
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講義では上の3つの主たる理論を紹介し、その結合がもたらす、優れた予言的量子化学の姿とその力を紹介します。内容は世界最高レベルですが、そのすべてが発案者自身による理論であり、理論自体も明析であることから、理解されやすいとおもいます。真の理論はすべてそのようなものであり、今後、理論構築を志向する方や、それを愛する方々の受講を歓迎します。
本講義では、可能な限り平易な言葉で、演者が構築した新しい量子化学の道のりを辿ってみたいと思います。ご興味のある方は、ご一緒しませんか、、、。
(2):静電力理論:原子核に働く力の立場で化学を観る
(3):SAC/SAC-CI理論:分子の基底状態・励起状態・イオン化状態・電子付加状態をすべて与える正しい波動関数理論
(4):化学の支配方程式・シュレーディンガー方程式を正確に解く理論:自由完員関数理論
(5):綜合理論;自由完員関数理論と上記理論の結合によるexact理論
担当:神原 龍冬(北海道大学 D1)
シュレーディンガー方程式を解くことで、あらゆる分子のさまざまな物性を予測することが可能になります。しかし、この方程式の解が得られるのは水素様原子などのごく限られた系に限られており、実際の分子に適用するためには近似手法が不可欠といわれてきました。これについてはディラックですらも「量子力学の基本方程式は確立されたが、実際の系を計算するためには近似手法の発展が不可欠である」と述べ、それ以上の探究は放棄しています。
本分科会では、「シュレーディンガー方程式を正確に解く」という問題に対して常に第一線で研究を続けられてきた中辻博先生をお呼びし、exactな波動関数を構築する試みとそこから導かれる化学概念について講義を行っていただきます。
シュレーディンガー方程式の正確な解法と新しい量子化学について、夏の学校で共に学びませんか!
皆様のご参加をお待ちしています。